どうせやるなら、良いものを!

私は以前からずっと思っていることがある。
それは中学受験における国語である。
思いの丈を語ると、国語関係の諸兄に喧嘩を売ることになるのだが…ま、本音なのでしかたあるまい。
ざっくり言えば、こういうことだ。

“長文読解の講義”ではいわゆる読解力はつかないと思っている。
効果ゼロとは言わぬが、少なくともある特定の文章を切り刻んで、中身の受け取り方を熱く語ったところで、それは他の文章には通用しないからだ。

さらに暴言?を吐くなら、できる子は初っ端からできるし、できない子はたくさんやっても伸びない。
それが証拠に、小6の時に国語の点数が取れなかった子は18歳の大学受験でも同じ苦杯をなめることが多いのだ。
これを国語の“先生”はどう着地させるんだろうか…。

古い話で恐縮だが、私の高校の恩師である現代文の先生はお茶の水大出の才媛だった。
とても落ち着いた大人の女性だったため、男子生徒は表面立っては口にせぬが実はファンが多かった。
その先生の授業がまた、とても自然派というか単純明快であった。
曰く、「文法は理屈。これは覚えなきゃ仕方ない。でも読解はそれだけでは読み込めない。そこに答えは全部書いてあるんだけどねぇ…。さぁ、今日も読んでいきましょか?」
ってな具合で始まるのであった。
その先生と読むと、小説などが立体的にとらえられるような気持になるのである(^^ゞ
そして私は、某大手塾で出会った、国語のトップ講師の先生にも同じものを感じた。
不思議なことに聴衆?である生徒たちの雰囲気も似ていたのである。
ああいう講義ならいいかもしれない。
少なくとも国語嫌いにはならないだろう。

ところが現実は、そんな先生ばかりではない。
それどころか真逆の人が多数派である。
文章をくみ取るのが苦手な生徒を相手に、難解な文章を難解なまま読み下すのである。
上六界隈で国語専科で名が売れた講師を知っているが、その人の講義も同様だった。
『私はこんな難解な文章をこんな風に読み下してしてるんです!』と高らかに吠えていらっしゃる。
でも、私はその先生の解説を聞いたことがあるが、何を言っているのかまるでわからなかった。

また、塾オリジナルという教材がそれに輪をかけて、意味が不明だ。
「どうしてここでそこを質問するの?」とツッコミを入れたくなる設問ばかりなのである。
でも、これが〇〇中学(もちろん最難関校!)対策…。
…そうかなぁ、そんな出題ないけどね、その学校にゃ(笑)…

ま、これくらいにしておくが、そんなわけでうちでも読解の授業はするものの、文章を切り刻んだりはしない。
ただし、語句と文法はしつこくやる。
これをすることで理解力が上がると確信しているからだ。
あとは…『会話』。
これは他教科の中でも散々やっている。
なんたってウチは、『双方向・発問と応答の応酬』を看板に上げてるので。

「読む、書く、話す」の三つがかみ合ってこなければ語学は伸びない。
特に物語文などはそうだ。
説明文には社会科的要素がふんだんに出てくるので、本音を言うなら4教科で受験準備をすべきだと思っている。
社会を受験科目にしなくとも、「いい副作用}が期待できるからである。

で、今日の結論!
うちの子達も国語は決して得意ではない。
でも、どうせやるなら変な問題じゃなくて、一流の問題をやっておけばいいでしょ?ってことで、灘中の一日目の問題を取り上げてやっている。
感想?… こうでしたね。
『難しいけど、面白い!』 と。
そう、どうせやるなら良いものを!です。


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