Kuma流、AI事情

最近のAIの急速な進歩と普及によって、世の中の仕組みは根本から変わりつつある。
当然、勉強や受験というものも変革を迫られることになる。

AIが誰にとっても身近で便利なツールになりえた最大の原因は、スマホの普及だ。
問題を解いている…わからない。
手元にスマホがある。
写メを取ってアップする。
「この問題解いて」と添える。
数分もしないうちに丁寧な解答が返ってくる。
なんならテストの答案をアップすれば、補強問題まで作ってくれる。
クラスの友達からの雑音もない。先生からのプレッシャーもない。
「いやむしろ、こういう雑音のない環境で一人でやった方が効率が良いのではないか……」 そんな錯覚に陥る親や子も少なくないだろう。

部分的にAIを使って勉強するのは、確かに効率の良い方法だ。
だが、「AIが人の教育にとって代われるか?」と問われれば、私は「否」とはっきり申し上げる。

なぜなら、AIはあくまでもこちら主導の「道具」に過ぎないからだ。
同じAIを使っても、使い手によって「答え」や得られる果実は全く違ってくる。
平たく言えば、「聞き手次第」なのだ。

そしてもう一つ。 AIは、平気で嘘をつき、間違う。
それを使い手が見破れなければ、とんでもない結果がもたらされることになる。

膨大なデータを整理し、それに則って作業を進める――そんな場合にはAIはうってつけだ。
しかし、すべてを丸投げして「AIに作ってもらおう、解決してもらおう」と依存した瞬間から、思考は停止する。
検索窓の下に「AIも間違えることがあります」という但し書きが鎮座している意味を、私たちはもっと深刻に受け止めるべきだろう。

……と、ここまで厳しめのことを書いたが、実は私もAIを愛用している一人だ

私は日頃、書いた文章の添削をAIに頼んでいる。
その際、文章を書いた背景、動機、狙いを先に入力した上で、「こんな文章を書いたんだけど、添削して。辛口口調でね」などと注文をつける(笑)
すると、見事な赤を入れて返してくるのだ。

私はその指摘を踏まえた上で、もう一度自分なりのフィルターを通して文章を完成させる。
そういうやり取りを何度か続けていたある日、AIの奴、こう言ってのけた。

「あなたの書いた文章は意図が明確で、論調も安定している。AIが野暮な添削をするより、この勢いのままアップしてしまいましょう! 明らかな入力ミスと思われる個所は直しておきました。」

――至れり尽くせりである。 うんうん、なかなか上出来だ。

ただし、ここで重要なのは「いつも同じ君」が相棒を務めてくれるように、対話の文脈(コンテキスト)を積み重ねておく必要があるという点だ。

つい二ヶ月ほど前まで、「AIなんて……」と斜に構えていた私が、今や有料版にグレードアップして重宝している。
優秀な添削のバイトを雇うよりはるかに安価で、しかも腕が良い。
今のところ、実に気に入っている。

先日など、このAIに「別のAI」の噂について聞いてみたところ、実に皮肉の効いた面白い返答が返ってきて思わず大笑いしてしまった。
そのうちまた、このAIとの一筋縄ではいかないやり取りも書いてみたいものだ。


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